なぜ権原保険が必要なのかと考えたことはおありでしょうか。お客様にとって購入された住宅は新しいものかもしれませんが、すべての住宅には歴史があります。徹底的な権原の調査をすることによって、お客様の住宅に伴うあらゆる権原の問題を見つけ出すことができます。権原保険は、保険約款に従い、取引き終了後に明らかになった権原の問題による被害から、お客様をお守りします。よくある権原の問題は以下のようなものがあります。
公的記録における誤り
人間は間違いを犯すものですが、それがお客様の住宅所有権に影響を及ぼすような場合、その間違いはやっかいなものとなりえます。事務的または記録ミスは、住宅の権利証書や査定に影響を及ぼし、問題を解決するためにやっかいな財政的問題を引き起こす可能性があります。
未知の先取特権
お客様の住宅の前の所有者は、几帳面な簿記係、つまり返済金支払者ではなかったかもしれません。前の所有者の借金はお客様のものではありませんが、銀行や融資会社は、売買取引終了後でも未払いの借金のために、お客様の住宅物件に先取特権を執行することができます。こちらは問題のある住宅に伴う特にやっかいな問題です。
違法な権利証書
過去から現在までの住宅の権原が全く問題のないようにみえる一方で、前の権利証書が在住許可書のない移民や未成年者、精神異常の者、また未婚と記したにも関わらず既婚であった者などによって作成された可能性がある場合があります。このような場合、前の権利証書の執行力に影響することがあり、前または現在の所有権に影響を及ぼす可能性があります。
所在不明の相続人
所有者の死亡時、住宅の所有権はその方の相続人や遺言に記された者に譲渡されます。しかし、所有者の死亡時に相続人が所在不明な場合があります。そのような時、遺族の方たちが住宅所有権のためにしばし争うことがあります。こちらの例は、その住宅を購入した直後に起こりうることで、お客様の住宅所有権に影響を及ぼす可能性があります。
文書偽造:
あいにく、わたしたちは完全に正直な世界に生きているわけではありません。たまに住宅所有権に影響を及ぼす偽造された文書が公的記録の中に保存されていて、住宅の正当な所有権が侵害されてしまいます。いったんこの偽造文書が明かされてしまうと、お客様の住宅所有権が危険にさらされてしまうかもしれません。
未知の債務
住宅を所有する時、そこには売主と買主以外に第三者が関係してくる場合があります。お客様は住宅購入時に第三者が住宅の一部もしくは全ての所有権を持っていることを知らないかもしれません。第三者が所有権を保持している理由は、前のローンや先取特権、住宅使用を制限する制約や契約事項などの財政的な問題を含まない権利などによります。
未知の地役権
新しい住宅とその周囲の土地を所有しても、未知の地役権によってお客様がその住宅と土地を自由に使用できなかったり、政府機関や事業、その他の関係者がその住宅と土地の一部または全てにアクセスすることができるかもしれません。たいてい地役権は財政的な問題を含まない問題ですが、一方でお客様の住宅や土地を使用する権利に影響する場合があります。
境界線／査定の論争
住宅購入前に、数種類の土地査定を見ることがありますが、それぞれ違う境界線を主張する査定があるかもしれません。したがって、隣人やある第三者がその土地の一部の所有権を主張できる可能性があります。
未知の遺書
住宅所有者が明確な遺書または相続人なしで亡くなった時、州がその者の住宅を含む財産を売りに出すことがあります。そのような住宅を購入する場合、当然その住宅の所有者としての権利を主張するだろうと思います。しかし、数年経ってからでも故所有者の遺書が発見されることがあり、それによってお客様の住宅に関する権利が深刻に危ぶまれるかもしれません。
前の所有者の人違い
同じ、または似た氏名によって、住宅所有者を違う人に取り違える可能性があります。間違った所有者によって売られた住宅を購入した場合、その住宅に関する権利を失うリスクを背負うことになりえます。
安全に住宅を所有するために
以上の問題またはその他の問題は、たいてい所有者用の権原保険証券によって保険がかけられます。住宅購入時、権原保険によってその投資が保障されているかどうかということをご確認下さい。